行政書士事務所の経営を安定させるためには、仕事が定期的に入ってきたり、安定して数をこなせるような状態にならないと難しいですよね。
そのために、多くの行政書士は「集客」ということに頭を悩ませているわけです。
もちろん、あなたは「集客」という言葉を使っていないかもしれません。
でも、「顧客を獲得して、業務の依頼を受けること」には、頭を悩ませていると思います。
わたしたちは、これを「行政書士の集客」と言っています。
単に、お店にお客を集めるとか、とにかく人を集めるということではなく、行政書士に仕事を依頼するような人たちを集めることを目指しています。
で。
そうした集客が安定的にできなければ、事務所の仕事も安定しません。
では、どうしたら「安定した集客」ができるようになるのでしょうか。
前回は、行政書士がやってもかっこ悪くない集客方法について、記事にしました。
紹介した集客方法は、どれも行政書士がやってもおかしくないものですし、どれか1つではなく、組み合わせてやることで効果を発揮します。
ですが、集客を安定化させるためには、1つ考えておいて欲しいことがあります。
まぁ、結論から言ってしまうと、「広告を使え」ということなのですが、それはどうしてかと言うと。
無料の集客方法、例えば、ブログやSNSでの集客、あるいは紹介なども無料の集客方法と言えますけど、そうした無料の集客方法って、効果が一定では無いんですよね。
つまり、その時々によって、集客できる数が変わってしまいます。
どういうことかというと、ブログ集客であるとき100人集めることができたとしても、翌月も100人集まるでしょうか?
たまたまタイムリーな記事を書いたので、100人アクセスがあったかもしれませんが、翌月も同じようなタイムリーな記事が書けて100人のアクセスがあるとは限らないですよね。
紹介にしても、先月は5人の社長に紹介をお願いして「いいよ」と言ってくれたかもしれませんが、来月には「もう紹介する人がいないよ」と言われるかもしれません。
このように、無料の集客手段というのは、その時々によって集められる数が異なります。
集客数が異なるということは、ある月は200人集められて100万の売り上げが見込めるかもしれないけど、別な月では2人で0円かもしれないということです。
行政書士事務所の経営を安定化したいと思っているのに、月ごとに売り上げが全然違うのでは安定とは程遠いということになります。
ところが、広告を使った場合、その時の話題やタイミングに影響されることなく、一定の効果のある広告が出せるのであれば、毎月同じ程度のアクセスを見込むことができます。
毎月100アクセスあるのであれば、売り上げは50万だなと見込むことができるのです。
毎月の売り上げが見込めれば、来月はどういったことをしようとか、設備やスタッフの働く環境に投資しようとかいったプランを立てることができます。
とは言っても、広告にとにかく金をつぎ込めばいいわけではありません。
やたらめったらと広告を出しても、それが見当違いの人たちを集めてくるのでは、仕事の獲得に繋がっていきませんから、きちんとどういった人たちを集めたいのかということを考えて、そうした人たちにアピールできる広告を用意する必要があります。
さらに、広告のための費用とそれによる売り上げが見合うものでないとダメです。
広告費に50万かけて売り上げが300万ならプラス250万ですから成功ですが、50万かけても売り上げが30万なら、マイナス20万となってしまい赤字ですから、その広告は失敗です。
このようなことも考慮して広告を出さないといけないので注意は必要ですが、安定的に集めるという点では、広告は使うべきというよりも使わなくてはいけません。
もし、無料の集客手法だけで行政書士事務所を開業しようと考えているのであれば、そのままでは失敗するか、成功したとしても長い年月がかかりますから、今一度戦略を練り直してみたほうがいいですよ。