令和2年度行政書士試験の合格発表があって、悲喜こもごもな結果がSNSで報告されています。
私が見たのは、比較的若い方。
大体30歳代くらいですか。
そうした方々の報告だったのですが、行政書士試験って若い方が受けているばかりでは無くて、当然50代・60代の方もチャレンジしているわけです。
そして、そうした方たちも合格しているわけで、今回はそうした50代・60代で合格した方の例を紹介して、今年の試験にチャレンジする方の参考になればいいなと思い、紹介します。
まぁ、誰かというと、私なんですけどね。
特に言及していませんでしたが、令和2年度行政書士試験を受験していました。
年齢的にも近いうちに60歳になるようなおっさんというか、そんな年なんですが点数としてはギリギリではありましたが、合格しました。
仕事をしつつの勉強だったので、十分な対策が出来たとは言えないのですが、それでも自分なりに合格できたポイントをお伝えできればと思っています。
どれだけ時間をかけたのか?
行政書士試験に合格するための勉強時間は、600~800時間とか言われていますが、もし勉強だけに費やせるなら、1日10時間の勉強で2か月程度で合格圏内に入ることになってしまいます。
でも、大抵の場合、そうはならず、どの程度・期間を勉強に費やすかは個人差がありますので、短時間で合格できたから誰でもできるということにはなりません。
ですから、時間数はさほど気にしなくてもいいと思っています。
長い人もいれば短い人もいる。人それぞれ事情が違うのですから気にしなくていい。
そのように思っています。
それでも私の場合で言うと、さすがに年齢が上の方で記憶力に自信がなくなってきていたので、短期決戦で臨むことにしました。
ただ、仕事もしていたので、1日何時間もかけることは出来ませんでしたが、休みの日はそれなりの時間数は費やしました。
テキストは?講座を受けたのか?
行政書士試験を受けようと思ったときに、まず市販のテキストを探しました。
書店で内容を確認しつつ選び、最初はそのテキストを読み進めていたのですが、ある時、Webで肢別問題を解けるサイトを見つけて、それをやっていたところ、テキストに載っていない内容が出ていることに気づきました。
おかしいなと思いつつ、再度書店で各出版社のテキストを見比べてみると、微妙に載っている分野が違うんですよね。
あるテキストに出ている内容が別なテキストでは触れられていないとか。
それを知ったときに、ちょっと愕然としましたね。
これ。テキスト何冊も買わなきゃ網羅できないんじゃね?
まぁ、いくら分厚い書籍とは言え、憲法から民法、行政法。さらには一般知識についてまで解説するのは無理があるのでしょう。
なので、すべてを網羅するために何冊も書籍を買っていたら、いくらかかるか分からないし、例え何冊もそろえても網羅しているか分からないと考えて、講座受講を検討しました。
そうしていくつかの講座を調べたのですが、結局そのとき割引していた2年制のWebコースを選択しました。
短期決戦で臨むと言っていたのに、どうして2年制のコースにしたかというと
- 1年目の受験料を出してくれる
- 1年目で受かれば半額くらい返してくれる
- さらに合格体験談が採用されればお金がもらえる
という何ともせこい理由です。
これで、1年目で受験料タダで合格してやろうと浅はかにも考えたのでした。
結局、1年目は試験日に大事な用事が出来てしまったので受験できなかったので、そんな目論見も泡と消えたのですが。
どんな勉強をしたか?
基本的には、テキストを見つつ、Web講座の動画を見るだけです。
さらに、Webで肢別問題が解けるようになっていたので、それにチャレンジしていました。
最初のうちは、音声データを通勤時間に聞いていたりしてましたが、そもそもテキストを見ていないのに話だけ聞いても理解できなかったため、音声を聞くのは途中で止めてしまいました。
講座のWebシステムがちょっと使いづらかったので、ほとんど活用できなかったのが残念でしたけど、講座を受けたのが「網羅しているテキストが欲しい」という理由だったので、まぁ、それはいいかなと思っています。
模試については、受講した会社の模試を2回受けたのと、伊藤塾の模試を2回受けました。
毎回C判定で、こんなんで大丈夫かと思いましたが、逆に「このままじゃダメだ」と奮起できたので良かったと思っています。
A判定なんか出たら、きっと楽勝イメージで手を抜いていたかもしれません。
それでも、最後の伊藤塾の模試でもB判定でしたが。
何が決め手となったと思っているか?
まず、動画を挙げたいですね。
これは受講した講座の動画ではなく、YouTubeに挙げられていた黒沢レオ先生の行政手続法の46日間チャレンジ。
これのおかげで、しっかり条文を読むということを理解できたと思っています。
この動画を見ながら、条文にコメントを入れたりマーカーを引いたりして行政手続法については学習しました。
この動画をきっかけにして行政法分野と個人情報保護法関連については、条文中心に読み込みを行いました。
民法については、講座のテキストと講座の動画を中心に勉強したので、皆さん自分が受講された講座のカリキュラムしたがって学習すればいいと思っています。
あと、憲法は判例中心で、商法会社法はさらっと流す程度で、でもキーワードはキープする感じで対策しました。
一般知識については、これは何が出るか分からないので、基本的に放置でしたが、文章題だけはちゃんと考えれば全問正解できるものなので、過去問などで読み取る練習を重ねました。
各分野は、こんな感じで進めたのでが、自分としては行政法で自信をつけられたのが大きいと思っています。
とは言っても、模試や肢別練習では高得点が取れていたわけではなかったのですが、「なるほどね」と理解できたのが大きかったかなと。

簡単ですが、自分が行政書士試験に合格したときの体験をまとめてみました。
誰かの参考になればいいのですが、もし、何か聞きたいことがあればコメント欄でも構いませんのでご連絡ください。