行政書士になるためには、試験を受けて合格するのが基本です。
でも、ご存知の通り、行政書士法2条の行政書士として登録できる人には他のパターンも規定されています。
それが
- 弁護士
- 弁理士
- 公認会計士
- 税理士
- 長年役所に勤めていた人
です。
これらの人たちは、行政書士試験を受けずに行政書士登録ができるので、実際に登録する人たちもいます。
とは言っても、弁護士や弁理士、そして公認会計士が登録することは少なくて、弁理士なんて、年間3人くらいしか登録しません。
きっと、彼らにとっては行政書士資格は特に業務の上でメリットが無いのでしょう。
しかし、税理士や役所に勤めていた人たちは違います。
まぁ、役所に長年、正確には
国又は地方公共団体の公務員として行政事務を担当した期間及び特定独立行政法人又は特定地方独立行政法人の役員又は職員として行政事務に相当する事務を担当した期間が通算して20年以上(学校教育法による高等学校を卒業した者などにあっては17年以上)になる者
という方々が行政書士登録するのは、まぁ、役所辞めてから独立して仕事するのかなとか思いますが、税理士も同じくらいの人数が行政書士登録をします。
ちなみに、平成29年では、税理士の登録は303人で、平成30年度は282人。
大体、300人くらいですかね。
公務員からの登録も、29年度374人・30年度369人ということで、税理士よりは多いですが、370人くらい。
両方合わせると、約670人くらいで、行政書士試験合格による登録が1700人~2000人くらいなので、1/3ぐらいのボリュームがあります。
それだけ行政書士登録って税理士さんには魅力なんでしょうか?
平成30年度の税理士新規登録者数は、2648人らしいので、1割ちょっとですかね。
税理士で行政書士登録するのは。
そう考えると、そうでもないかな?
業務上、あったほうが便利ということで登録するんですかね。
まぁ、税理士試験も大変ですから、せっかくもらえるなら行政書士もと思うかもしれませんが、行政書士の登録もタダじゃないですからね。
地域によって違いますが、25万~30万くらいかかるんでしたっけ?
それでも欲しくなる資格ってことですよね。行政書士って。
今年の行政書士試験は予定通り行われて欲しいものですが、受験する皆さん、頑張ってくださいね。