行政書士の戦略

行政書士のダブルライセンスについて考える(司法書士)

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行政書士を取ったけど、ダブルライセンスを狙っている人も結構いますよね。

でも、実際のところ、どうなんでしょう。

平成31年の司法書士試験の結果が法務省から公表されていますが、そのデータによると

  • 出願者数:16811人
  • 受験者数:13683人
  • 合格者数:601人

となっていて、合格率は4.39%。

同じ年の行政書士試験の合格率が11.47%ですから、結構難しいですよね。
さすが、司法試験に次ぐ難しさと言われるだけのことはあります。

そして、勉強時間も行政書士試験が独学だと800時間、講座を使っても600時間くらいって言われているのに対して、独学で3000時間、講座を使っても2000時間は必要って言われているので、約4倍くらいの勉強時間=かかる日数が必要になってきます。

例えば、行政書士試験に合格するのに1年かかったとして、その方が司法書士試験に合格するのには4年かかる計算になります。

ですが、司法書士になると仕事の幅が広がるのは、ご存知の通り。

行政書士では、定款までしか作れない会社設立も登記申請の代行もできるので依頼者からすれば大助かり。
商業登記だけではなく、不動産登記もできますので活躍の場は広がるでしょう。

で。

収入面ですが、事務所勤務の場合、4~500万くらい。
独立すれば、1000万もいけます。

まぁ、行政書士のダブルライセンスを狙うのですから、独立希望と考えて1000万というところでしょうか。
もちろん、これには行政書士との相乗効果も見込んでいます。

行政書士単独だと、独立しても500万くらい。もっと少ない人も多いです。

なんだ、司法書士狙ったほうがいいじゃん!

と思う方も多いでしょう。

そこは考え方ですが、既に行政書士資格を持っていて、独立できるのに、さらに4年と合格するか分からないという不確定さと引き換えに狙うか?というところ。

年齢が若いのであれば、狙ってみる価値はあるかもしれませんが、ある程度年齢がいってからの場合には、個人的にはお勧めしないですね。

行政書士だけでもしっかりと成果を出して、夢を叶えている人もいますから、そこでどうしても司法書士資格が無いとやりたいことができないというのでなければ、その分行政書士の業務に集中したほうがいいように考えています。

ま。

収入面や業務範囲の面でも魅力かもしれませんが、やはりポイントは、司法書士でなければできないことがしたいか、ということではないでしょうか。

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