回、行政書士業務経験が無くても生き残れるかの記事を書きましたが、それでは、業務未経験でもできる新人行政書士向けの案件はあるのでしょうか?
ここからは、私の実体験として述べますが、これから書くのは行政書士の業務内容ですけど、私はその会社の従業員としての仕事の一環であったり、自分のこととして行ったのであって、対価を取って行ったわけではありません。
会社設立
株式会社や合同会社といった会社設立業務は、特別な許認可を必要とするものでなければ、新人行政書士でも対応可能です。
実際、私は素人ですが、自分の会社設立と取締役として参加している会社の設立業務を行ったことがあります。
IT会社などであれば、事業内容にも寄りますが、特別な許認可は不要ですので、法務局への登記以外は新人行政書士でも手引きを見つつ対応できる業務です。
許認可が必要と思われる業務の場合でも、急ぎの案件でなければ調べつつできるので対応可能でしょう。
古物商申請
私の友人に古物商申請が必要なビジネスを始めた者がいますが、時間はかかりましたが自分で合同会社の設立を含めて対処できました。
警察署へ行くなど、その所轄の役所へ行く必要がありますが、フットワークの軽い人であれば問題なく出来るのではないでしょうか。
薬局開設
これは許認可が必要なパターンですが、自分の調剤薬局の開設を自分で行った知人がいます。
保健所への相談や所轄する役所への相談などを行いつつ、法人設立まで対応していました。
薬局の場合、店舗設備の基準(照明の明るさなど)がありますが、それは店舗を作るときに経験のある建設業者・設計業者に依頼することでクリアできます。
また、あらかじめ図面を持ち込んで役所で相談することで、許可の下りる店舗を作ることができますので、一つ一つ丁寧に対応していけば、新人行政書士でも対処可能です。
酒類小売業免許
これも、当時私が所属する会社が必要だということで、取得手続きを行いました。
税務署への相談から申請書類の作成まで行いましたが、税務署の方が親切に対応してくれましたので、大きな問題もなく対応できました。
そのお店の業務や販売する酒類をきちんとヒアリングして確認する必要がありますが、こちらも新人行政書士で対応できる案件だと思っています。
それ以外にも車庫証明とか議事録作成など、豊富なノウハウが無くても(多少のノウハウは必要かもしれないけど)出来る業務があるので、そうしたものを中心に経験を積んでいけばいいと考えます。
業務経験が無いと気にしている新人行政書士の皆さん。
出来ることは、意外とたくさんありますよ。それが行政書士の仕事です。