前回、新人行政書士のホームページ開設率を調べてみました。
その時、ホームページを持っているか調べてみると、他の士業の資格を持っている人は、そちらで登録していたり、ホームページを持っている人がいましたが、実際どのていどの割合でダブルライセンスの方がいるのでしょうか。
つまり、他士業の資格を持っている人は、既にそちらで活動していると思われ、またその士業に登録をしているから、検索すると名簿にヒットするわけです。
で。
行政書士に多いとも言われる、ダブルライセンスの状況はどんなものかなとチェックしてみました。
すると。
前回と同じデータですが、新規に登録した新人行政書士33名中、ダブルライセンスなのは8名でした。
1/4くらいですかね。
多いのか、どうか分かりませんが、さほど多くもないような、でも4人に一人はダブルライセンスというから多いのかな。
その内訳は
- 税理士 5名
- 司法書士 2名
- 土地家屋調査士 1名
でした。
パートナーガ司法書士という方もいましたが、それは除いてあります。
本人は行政書士なので。
税理士が圧倒的に多いですね。
たぶん、税理士資格を取得してから、ビジネス上有利と考えて行政書士資格を取ったのでしょう。
もちろん、必ず他士業の資格を先に取っているわけではないようです。
見ていたところ、行政書士試験に合格したけど登録せずに他士業で資格取得・登録して活動している中で、開業するにあたって行政書士登録をしたと思われる方もいました。
税理士が多いのは、あなたも知っているように、行政書士法第2条に行政書士になれる条件が記載されているのですが、その5項に「税理士となる資格を有する者」とあります。
つまり、税理士は登録すれば行政書士になれるんですね。
実際、総務省の公開している行政書士の登録状況(H29) によると、303名の税理士が行政書士登録をしています。
ちなみに、このとき、試験に合格して行政書士登録をしたのは、およそ5倍の1671名でした。
それを考えると、新人行政書士33名の中で5名が税理士なのは、ほぼ同じ率なので納得できる感じです。
ダブルライセンスが有利なこともありますが、2つの士業の登録をするということは、会費も倍かかるということですし、行政書士の場合もそうですが、行政書士として看板を掲げなければならないので見た目上、看板が2つかかっているみたいなるので、ちょっとカッコ悪いかもです。
まぁ、そんなことは大したことないですが、あなたが開業するとき、ライバルは最低でも1/5が税理士などのダブルライセンスであるということを意識して戦略を考える必要があるかもしれませんね。