2020年になり、今年の目標を設定しようと考えている行政書士の皆さん。
いつもと同じような目標設定だと、また達成できないかもしれないですよ?
実際、ほとんどの方が目標を設定しても、達成できなくて悩んでいます。
だって、目標設定のセミナーなどもあるくらいですから、目標を決めるというのは結構難しいことなのです。
ですが、中には、決めた目標を達成し続ける人もいます。
特に、行政書士の場合、何かモノを販売するような職業ではないので、いわゆる「毎月何個売る」というような目標設定ができません。
また、同じように「月間売り上げ100万円」というような目標も設定しづらいです。
では、どのような目標をどうやって設定すればいいでしょうか。
ゴールを目標としない
目標というと、ゴールをイメージしがちですが、販売のようなものであれば、10000個売り上げとか100万円売り上げアップとかイメージしやすいので目標にするのは問題ないのですが、行政書士の場合、モノを売るのではなく、サービスを売っていますので、そうした直接ゴールをイメージした目標を設定するのはしづらいものがあります。
行政書士の仕事を考えてみると、依頼者が依頼をしてくれて仕事になるわけですから、その依頼者があなたに依頼してくれないと話にならないわけです。
その依頼者に依頼してもらうためには、あなたがどんなに頑張っても必ず依頼するとは限りません。
依頼者の気持ち次第で、あなたに依頼が来ることもあれば、来ないこともあるわけです。
もちろん、金額設定などで依頼が来る確率を上げることはできますが、それでも100万円の売り上げアップという目標を達成するには、あなたの努力だけでは何ともしがたい部分が出てきます。
そこで、行政書士に必要な目標設定が「行動目標を設定する」ということです。
行動目標を設定する
行動目標とは、何をするかを目標とすることです。
つまり、100万売り上げアップという状態をゴールとするのではなく、ゴールに到達するためには何をすればいいかという「何をすればいいか」の部分を目標にします。
例えば、100万売り上げをアップするには、会社設立依頼を10件こなさないといけないとしましょう。
会社設立依頼を1件受注するには、経験的に、会社設立を考えている顧客候補10人に会わないと1件の受注ができないと感じている場合は、10件請けるには100人の顧客候補に会う必要があります。
会社設立にピンポイントなセミナーを1回開催すると20人集客できて、そこから面談に繋げられるのが10人とすると、セミナーを10回開催する必要があります。
この「毎月会社設立セミナーを10回開く」というのを目標に設定するのです。
これであれば、何をすればいいかが明確ですし、それ以外のことは目標達成には関係ないということになります。
売り上げのように、XXXが売れないからZZZを売ろうとか、ちょっと無理言って知り合いの社長に買ってもらおうとか考えなくてよく、「会社設立のセミナー」という限定されたことを必要な回数行えば、結果的に100万の売り上げアップに繋がるのです。
もちろん、10回セミナーをやれば、必ず100万に到達するわけではありません。
でも、多い月もあれば少ない月もあるので、平均すればほぼ100万になるでしょう。
毎月セミナーを10回という目標をこなしていけば、結果的にゴールである100万売り上げアップに繋がっていくのです。
さらに
この行動目標は、途中で改善することができるのもメリットです。
月10回のセミナーであれば、週に2~3回ですよね。
週ごとに目標に近づいているかをチェックして、思ったように集客できない場合には告知方法を変えるなど、状況によって方法を改善することもできます。
このように、行政書士のようなサービスを提供して顧客の要望に応えるような仕事の場合は、単純な数値目標ではなく、ゴールから導き出される行動目標を目標として設定したほうが断然効果的です。
そのためには、常日頃、どれだけの成約率があるのかを意識しておく必要があります。
セミナーに参加した人数の中の何人が面談してくれるのかとか、面談した人の中の何%が依頼してくれるのかなどを最初は感覚でもいいですが、きちんと計測して数字で持っておく必要があります。
こうした数字を持っていれば、売り上げが少ないというときに、「じゃあ、セミナーを2回開こう」とか対応を具体的に考えることができます。
ぜひ、今年はこうした目標の設定の仕方をしてみてはいかがでしょうか。